普通のカレーは小麦粉使用、ごはんやナン等と一緒に食べるので、糖質が非常に多い料理です。そこで、毎週金曜日はカレーが定番メニューという歯科医江角恵理子先生が『南インドのカレーをベースとした”低糖”創作カレー』を作って下さいました。ごはんの代わりの完全栄養食の卵がポイントです。
年間を通して高温多湿の南インドのカレーは、水分が多く、酸味やスパイスの辛さで食欲を増進させます。今回使用する辛みの強いマスタードシードは欠かせないスパイスで、消化促進、抗酸化作用があるようです。ココナッツミルクや酸味のあるフルーツも使われます。稲作に適している土地柄なので主食はごはん。「ごはん抜き」カレーだとスマートなインド人が増えるかもしれません。
材 料/4人分
【材料 A】
- 豚小間切れ 180g 一口大に切る
- なす(中 ) 1本 乱切り
- サラダ油 大さじ3
- 水 1/2カップ
【材料 B】
- 玉ねぎ 1個 うす切り
- 青唐辛子(なければ獅子唐辛子) 2本 小口切り
- ニンニク 1かけ 千切り
- しょうが 1かけ 千切り
- サラダ油 大さじ3
- トマト(大) 1個 2センチ角に切る
【パウダースパイスの材料】
- コリアンダー(パウダー) 大さじ1
- ターメリック(パウダー) 小さじ1/2
- チリパウダー 小さじ1/2
- 塩 小さじ1
Dr.Ezumi
これらのパウダースパイスがそろわなければ、カレー粉大さじ2~3を使用してもOKです。ただし糖質が多いカレールーはNGです。
カレー粉はメーカーによってスパイスの配合が違うので、先ずは大さじ2を使用し、味見をしながら追加して下さい。
【テンパリングの材料】
- マスタードシード 小さじ1/2
- 赤唐辛子(ホール) 3本
- サラダ油 大さじ1
Dr.Ezumi
サラダ油の代わりにココナッツオイルにするとエキゾチックな香りとなりおいしいです。私が愛用している太白(たいはく)ごま油やオリーブオイルもなかなか良いですよ。
テンパリングとは スパイスを油で炒めその香りを油に移すことです。カレーの仕上げにテンパリングした油とスパイスをカレー鍋に入れます。スパイスの香りがグッと引き立つ風味豊かなカレーになります。
テンパリングのコツは、油とスパイスを入れてから火を付け、弱火で焦がさないように!
パウダータイプは焦げやすいので、可能であればホールスパイスを使用して下さい。複数のスパイスをテンパリングする時は、固いものから順番に入れて下さい。
【ごはんやナンの代わりに添えるモノ】
- 固ゆで卵 8個
- オクラ 8本
つくり方
【 カレー 】
- 鍋にサラダ油大さじ3を熱し、温まったら玉ねぎ、青唐辛子、ニンニク、しょうがを入れて中火で淡く色づくまで炒める。
- 1.に角切りのトマトを入れて、適宜ヘラでつぶしながらペースト状になるまで中火で炒める。
- さらに、パウダースパイスと塩をいれて香りが出るまで炒める。
- 次に、フライパンにサラダ油大さじ3を熱し温まったら、なすを入れて表面に焼き色がつくまで転がしながら炒める。なすに軽く焼き色がついて8割程度火が通ったら豚肉を入れ、豚肉に火が通るまでなすと一緒に炒める。
- 3.に水1/2カップを加えて混ぜ、その中に4.を入れる。5分程度中火で加熱する。
- 【テンパリング】きれいなフライパンにサラダ油大さじ1を熱し、温まったらマスタードシード、赤唐辛子を加えて加熱、マスタードシードがパチパチとはねるのがおさまったら、5.の鍋の中に油ごといれてまぜて香りをだす。
【 添えるモノ 】
カレーを作る前に準備しましょう。
- オクラは塩を入れた熱湯で1分ゆでて氷水にとってすぐざるにあげる。縦に半分に切る。
- カレーを皿に盛り付けて一人分につきゆで卵2個、オクラ2本を添える。
Dr.Ezumi
食べる時に、ゆで卵をくずしてカレーとからめながら頂くとおいしいです♡
江角先生アドバイス:冷やごはん
炊いたごはんを、冷蔵庫で一旦冷やすと糊化(粘りがある状態)したデンプンはポロポロになります。これを「デンプンが劣化する」と言います。この劣化デンプンは、人の消化酵素では消化できないため吸収されにくくなります。劣化デンプン(冷やごはん)は再加熱しても元の状態には戻らないので、温めて召し上がれます。但し、その全てのデンプンが劣化して吸収されないというわけではないので、糖尿病の方は、冷たいごはんでも避けて下さい。健常人の江角先生は、一晩冷蔵庫で冷やしておいたターメリック麦ごはんや長粒米のごはんを、カレーに添えて食べることもあるそうです。
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